負荷試験のメリット

負荷試験のメリットについて

こんにちは、yuyuです。
今回は「食物負荷試験」を受けて感じたメリットについて書いていきます。


1. アレルギーレベルが“実際に”わかる

血液検査の結果が「0~6段階のうち3」であったとしても、必ずしも症状が出るわけではありません。

実際に妹も、大豆・小麦がクラス3と出ていましたが、負荷試験で何度か食べても一度も症状は出ませんでした。
逆に、卵白は加熱済みのものだとクラス2と低い数値でしたが、食べると嘔吐や下痢の症状が出てしまいました。

この経験から、血液検査の数値はあくまでも目安であり、実際に食べてみないとわからない部分があると実感しました。
ただし、アレルギー症状が出る可能性がある食材を自宅で試すのはとても不安…。
そのため、医師のもとで行うことが親子ともに安心だと思います。


2. 食べられるものが増える

牛乳や卵を数ミリ・数グラム食べられるだけで、食べられる食品の幅がぐんと広がります。

例えば…

  • 牛乳2mlが飲めるようになると「超熟 食パン(6枚切り)1枚」が食べられる
  • 卵10gが食べられるようになると「ミスドのポン・デ・リング1個」が食べられる

通院している病院では、市販品にどのくらい牛乳や卵が含まれているかを調べて教えてくれるので、とても助かっています。

市販品の選択肢が増えると親の負担も減りますし、何より妹自身が家族や友達と同じものを食べられることを喜んでいる姿を見ると本当に嬉しいです。

ただし、体調によっては普段食べられている量でも「舌が痛い」と訴えることもあるので、必ず主治医と相談のうえ、子どもの様子を見ながら試すことが大切です。


3. 防災対策になる

被災時に届く救援物資は、必ずしもアレルギー対応ではありません。
例えば、備蓄の定番であるアルファ米にも、種類によっては乳を含むものがあります。

少しでも食べられる選択肢を増やしておくことは、いざという時に子どもの命を守ることにつながると感じています。


4. アレルギーが改善していく可能性がある

アレルギー症状が出ない範囲の量を少しずつ日々摂取することで、体が「これは大丈夫なもの」と学習し、少しずつ改善していくそうです。

医師からは、

  • 何もしなくても7割のアレルギーは成長とともに改善する
  • けれども3割は大人になっても治らない

と説明を受けました。
その「治らない3割」に入らないように、負荷試験で安全な量を確認しながら続けていくことが大切だと考えています。


まとめ

以上の4点が、私が考える「負荷試験のメリット」です。
もちろん、医師や病院によって考え方はさまざまなので、参考程度に読んでいただけたらうれしいです。

ここまでメリットをお話ししましたが、実際に通ってみると「大変だな…」と感じることもたくさんありました。
次回は、そんな負荷試験のデメリットについて、わが家の正直な気持ちを交えてお伝えしたいと思います。


ここまで読んでくださってありがとうございました!

地域の病院から大学病院へ

大学病院での診断と通院の始まり

重度のアレルギーがわかった妹は、大学病院を紹介され、片道1時間かけての通院が始まりました。


まず指摘されたのは「体重の低さ」

出生後からずっと続いていた下痢の影響で、妹は体重の伸びが悪く、低栄養状態にあるとのことでした。
医師からは「まずは栄養の補充を最優先に」と指摘を受けました。

ただ、すでに生後7か月。
アレルギー対応のミルクを今から飲むのは難しいだろうと言われ、離乳食を1日3回しっかり与え、できる限り母乳を減らしていく方向となりました。


食事の工夫

少しでもカロリーを増やすために、

  • 野菜は少量の油で炒めてからブレンダーでペースト状にする
  • タンパク質を多く含む食材を積極的に取り入れる

といった工夫を重ねました。
その結果、少しずつ体重も増えていき、妹の体力も回復してきました。


そして、負荷試験へ

栄養状態を整えたあと、いよいよ「食物負荷試験」が始まります。
この経験については、次回の記事で詳しく書いていきたいと思います。

アレルギーがわかるまで


こんにちは、yuyuです。

妹が重度の乳製品アレルギーとわかったのは、生後7か月のときでした。
ここから克服までの道のりを、このブログに少しずつ記録していきたいと思います。


はじめての発覚

ある日、お姉ちゃんがうっかり妹の体に牛乳をこぼしてしまいました。
すぐにシャワーで洗い流したものの、数時間後には皮膚がただれてしまい、黄色の浸出液があふれてきたのです。

慌てて病院へ行き、処置と検査をお願いした結果、

  • 牛乳アレルギー:クラス6(0~6段階中、最も高い数値)
  • 卵アレルギー:クラス3

さらに牛乳については、

  • ミルク
  • カゼイン
  • α‐ラクトアルブミン
  • β‐ラクトグロブリン

すべてにアレルギー反応が出ていました。
母乳を通しても症状が出るほどで、かなり厳しい結果でした。


検査でわかったこと

ショックな数値ではありましたが、同時に救われた思いもありました。

実は妹は、生後すぐから肌荒れや下痢が続いており、病院に通いながらも原因がわからずにいました。

そのたびに医師からは、
「入浴方法が悪いのでは?」
「もっと丁寧に洗って、保湿をしっかりしてあげて」
と指導されました。

下痢についても、「新生児はそういうものだから」「お母さんの気にしすぎ」と取り合ってもらえず…。
私はずっと「自分の育児のせいだ」と落ち込み、つらい日々を過ごしていました。

でも検査を受けたことで、妹の肌荒れや下痢はアレルギー反応だったとわかったのです。
育児の仕方が悪かったわけではないと知り、本当に心が軽くなりました。


もし同じ悩みを抱えている方へ

原因不明の肌荒れや下痢に悩んでいる赤ちゃんも少なくないと思います。
そんなときは、一度アレルギー検査をしてみるのも大切な手がかりになるかもしれません。

私たちの体験が、同じように悩む方の安心や希望につながればうれしいです。

自己紹介

初めまして。3歳と6歳の女の子を育てているyuyuです

下の娘は生後7か月のときに、牛乳と卵のアレルギーがあると分かりました
最初は「これからどうしよう…」と不安だらけでしたが、先生に相談したり、日々工夫したりしながら少しずつ前に進んでいます

そのおかげで、今では牛乳は10ml、卵は10gまで食べられるようになりました。小さな一歩ですが、わが家にとってはとても大きな成長です

このブログでは、そんな日々の試行錯誤や工夫を綴っていきたいと思います。
同じようにアレルギーと向き合うご家族に、ちょっとでも「大丈夫かも」と思えるきっかけになれば嬉しいです

ちなみに、ブログに出てくるイラストや画像はお姉ちゃんの作品。子どもの成長を感じられるのも、私にとって大きな励みになっています

どうぞよろしくお願いします